思春期女性の婦人科通院をサポートする「JKクリニック」開始。思春期から、日本を世界一女性が健康な国へ
女性からだ情報局は新プロジェクトとして、思春期女性の婦人科通院をサポートする「JKクリニック」を開始。公式サイトへの初回来訪者に対しておこなっているアンケートの調査結果を発表しました。9月2日に公開されたプレスリリースをもとにご紹介します 。
10代女性を中心に大反響!「JKクリニック」とは?
「 JKクリニック 」 は、婦人科関連の医師・専門家たちによる医療情報サイト「女性からだ情報局」による思春期女性の婦人科通院をサポートする新プロジェクト。婦人科の敷居が高いと感じている思春期の女性が婦人科を適切に受診できるよう、クリニック探しをサポートすることを目的としています 。
女性からだ情報局は2023年以来、YouTubeクリエイターユニット「くれいじーまぐねっと」を「女性からだ推進大使」として、女性のヘルスケア啓発活動を推進してきました 。
活動2年目のプロジェクト「JKクリニック」は8月30日に開催された「TGC teen 2024 Summer patronage by UP - T」のステージ上やSNSで発表。10代女性を中心に大きな反響を呼びました 。
思春期女性の婦人科通院をサポートする「JKクリニック」開始。思春期から、日本を世界一女性が健康な国へ
公式サイトでは初回訪問者を対象にアンケートを実施。調査結果をまとめました。なお、アンケートの回答依頼は同一ブラウザからは初回訪問の1回のみ表示される形としているため、回答に同一属性の重複は認められていないとのことです 。
【調査概要】
調査手法:JKクリニック公式WEBサイト上でのアンケート調査
調査期間:2024年8月30~31日
調査対象:回答時点で制限なし
有効回答数:961サンプル
38%が不調を感じても「婦人科を受診したことはない」と回答
婦人科受診経験についての質問では、73%が婦人科に関する体調の不調を感じたことがある、と回答しました 。
そのうち実際に婦人科の受診に至ったのは40.7%、回答者の32.3%が受診には至らず不調を放置しているという結果に 。
10 - 20歳の女性に限って集計すると、「不調を感じたことはあるが受診したことはない」という回答が37.9%と、全体より高い傾向にあります 。
初めての婦人科受診は「月経に関すること」の回答が過半数
初めての婦人科受診の内容に関する質問では 、 55.4%と過半数が月経随伴症やPMSなど月経に関することで婦人科を受診したと回答しました 。
月経以外には妊婦健診など妊娠・出産に関することが12.1%、がん検診や婦人科検診などが7.9%、性感染症や避妊に関することが7.4%という結果になっています 。
回答サンプルを30 - 49歳に限定すると妊娠・出産に関することで初めて受診した人は25.5%となり、世代が上がるほど「産婦人科=妊娠」という先入観が強くなる可能性が示唆されているようです 。
婦人科の受診を拒む「4つの壁」とは?
JKクリニックでは、婦人科に関する不調を感じているにもかかわらず婦人科を受診しない理由について、「4つの壁」を設定。実際に受診しない理由についてのアンケートでは、概ね4つの壁に準じた結果となりました 。
①知識・自覚の壁
「 婦人科=妊娠のイメージがある」「生理が初めて来たばかりで不順が普通だと思った」など
②程度判断の壁
「 一時的なもので平気かなと思ってしまう」「他人と比べると大したことないことだと思って我慢してしまう」など
③保護者相談の壁
「 親に不調を知られたくない」「お母さんに必要ないと言われたから」など
④医院選択の壁
「 病院選びが難しいのと、なかなか予約が取れないから」など
・・・・・
他には「怖い」「忙しい」といった回答も多く見られました 。
アンケートの結果をもとにプロジェクトを推進
女性からだ情報局はアンケートにより、改めて課題課題が浮き彫りになったことを受けて
「 1人でも多くの思春期女性の健康から、より良い社会へと貢献すべく、女性からだ情報局は『JKクリニック』のプロジェクトを推進していきます 」
と発信しています 。