鮎釣りだけで生計をたてることはなかなか難しいと言われているなか、その腕一本で暮らすのが生粋の鮎漁師、澤健次さん。澤さんが釣り上げる鮎は料理人も絶賛。名店の味を支えています 。
美しい姿から“清流の女王”とも称される川魚の鮎。生きたおとりの鮎に針をかけて釣り上げる日本古来の技法“鮎の友釣り”は釣りの醍醐味です 。
鮎釣りだけで生計をたてることはなかなか難しいと言われているなか、その腕一本で暮らすのが生粋の鮎漁師、澤健次さんです。澤さんが釣り上げる鮎は料理人も絶賛。名店の味を支えています。『LIFE~夢のカタチ~』(ABCテレビ)が取材しました 。
賀茂川(京都府)を管理する漁協の組合 ⻑ も務めている澤さん。鮎は賀茂川を遡上してきますが、それを阻むのが高さ1メートル以上もある堰(せき)。組合や市 ⺠ たちと連携し、鮎の遡上を手助けする“魚道”を設置しました。組合 ⻑ として水辺環境を変えるため熱心に活動中です 。
5月末、賀茂川の鮎釣りの解禁日には、魚を釣るための「入漁証」を購入しようと釣り人たちがやってくるため、夜明け前から事務所で待機します 。
漁協の仕事を終えた澤さんは、解禁日を迎えた福井県の川に竿を下ろします。おとりの鮎に針を仕掛け、泳ぐ鮎の縄張りに泳がせると、次々に鮎がかかりました。2時間で15匹。条件が良ければ1時間で20匹以上釣れることもありますが、思うように釣れないときも。澤さんのように鮎釣り一本で生計を立てていける人は、決して多くないのが実情です 。
賀茂川が流れる豊かな自然とともに育った澤さんは、父に教わった“鮎の友釣り”に夢中になりました。鮎釣りで生きていこうと決めたのは23歳の時。以来26年間、鮎釣り一本で生活しています。「収入はサラリーマンの半分ぐらい。でも、好きだからやってる」と話す澤さん。離婚し、今は一人暮らしですが、『鮎菜』と名付けた一人娘とは今も一緒に釣りを楽しんでいます 。
6月下旬、岐阜県の ⻑ 良川で友釣りの達人たちが集う「全日本アユトーナメント」が開催。各支部で予選を勝ち抜いた64人の腕自慢が王座を目指して戦います。決められたエリアで1対1の釣りバトルでは、澤さん含めた達人たちが白熱した戦いを繰り広げました 。
この模様は、7月27日(土)の『LIFE~夢のカタチ~』で放送された。(ABCテレビ / 関西地域で放送、TVer見逃し配信あり )
京都賀茂川漁業協同組合(京都府京都市 )
おとり鮎・入漁証の販売。釣り可能エリアの情報、その他「イベント情報」などはホームページに掲載中 。
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※本記事は朝日放送テレビ株式会社が運営する『ABCマガジン』の記事を再構成して配信しています 。