落雷の恐れから開始約20分前になって中止された「足立の花火」。東京スカイツリーの展望デッキでカメラを構えていた写真家が、会場付近での無数の落雷の様子の撮影に成功しました 。
東京都足立区で7月20日に予定されていた花火大会「足立の花火」が、落雷の恐れから開始約20分前になって中止されました。花火を撮影するために東京スカイツリーの展望デッキでカメラを構えていた写真家が、会場付近での無数の落雷の様子の撮影に成功しました 。
「 残念ながら雷雨の接近により直前に中止となった足立の花火ですが、30分ほど撮影を続けるとこんなに落ちてたんです」そんなコメントともに20日夜、写真家のヤガー(@TakahitoYagami)さんがX(旧Twitter)にしたのが、この写真です。隅田川の先に見える足立区周辺に紫色の無数の落雷が見えます。この投稿には7月20日時点で3万8000件の「いいね」が寄せられました。以下のようにXでは大きな反響を集めています。 💬 「魔界の扉でも開かれたのか?」 💬 「映画のワンシーン」 💬 「この世の終わりみたいな図だ … 」 💬 「画質がきれいすぎて震える」 💬 「まるで天変地異の前触れみたいですね 」
落雷の恐れから開始約20分前になって中止された「足立の花火」。東京スカイツリーの展望デッキでカメラを構えていた写真家が、会場付近での無数の落雷の様子の撮影に成功しました。
「雷が近づいてしまえば中止もありえると予想していた」と撮影者
BuzzFeed編集部はヤガーさんに取材しました。今回の写真は、開催中止が決まった直後の午後7時から7時30分にかけて、シャッター速度5秒で300枚以上を撮影。その中から稲妻が写っている20枚ほどをピックアップし、明るく変化した部分だけを合成する「比較明合成」という手法で作成したのだそうです。雷が一度に落ちたわけではないですが、30分間でこれだけ落ちたというだけでも驚きですね。使用したカメラはオリンパス(現:OM SYSTEM)のミラーレスカメラ「OM - vitamin D E - M1 MarkIII」。レンズは同社の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12 - 40 mm F2.8 PRO」。画像合成はAdobe Photoshopを使用したとのことです 。
花火どころではなかった … ⚡ 残念ながら雷雨の接近により直前に中止となった#足立の花火ですが、30分ほど撮影を続けるとこんなに落ちてたんです。これは中止で当然ですわ。2024 - 07 - 20pic.twitter.com / utXDzkVC1 MT
「 足立の花火」を狙って、スカイツリーの展望デッキから撮影をしていたとのことですが、西から雷が移動してきたのが分かったそうです。中止のアナウンスを知ったのは午後7時すぎ。足立区の公式サイトを確認したそうです。「雷が近づいてしまえば中止もありえると予想していたので、やっぱりなという感じでした」と振り返りました 。
結局中止かよ!(薄々わかってた)#足立の花火の公式SNSが見当たらないので情報拡散が遅い気がする。pic.twitter.com / qtE6MVRDYh
花火大会の中止が分かったあとも、展望デッキに残って撮影を続けた理由について、ヤガーさんは「雷の写真が撮れるかもしれないというのも来る前から頭にありました。場合によっては花火と雷の合成写真も撮れるかもしれないという期待感もありました」と回答しました。今回の写真を撮影する際に苦労した点については「室内なのでガラスの反射があり映り込みがなるべくないカットを反映するようにしました」と振り返りました。写真の合成に関しては「30分間の雷を1枚の画像に合成していますので、一度にこのように大量の稲妻が走ったわけではありませんのでその点はご注意ください」と注意を促しています。ヤガーさんの本職はWEBエンジニア。夜景や星景を中心に写真を撮っているそうです。各種SNS(instagram、X、Threads)で作品を投稿しているので、今回の落雷の写真が気になった方は是非チェックしてみてはいかがでしょう 。
昨晩の#足立の花火中止の原因となった雷をGoProで撮っていたので、稲妻が落ちたフレームだけを繋げてタイムラプスにしました。画面左側(西)から正面(北)に向けて雷が移動していることがよくわかります。30分で池袋あたりから足立区くらいまでの距離だと思われます。https://t.co / In1CLplYr4pic.twitter.com/9KfQ2XhMDN