民主党の副大統領候補に選ばれたティム・ワルツ氏。SNSでは、主に共和党支持者から、同氏が署名した法案になぞらえて、侮蔑的な投稿がされた。それに対し、批判の声や同氏への擁護が上がっている。

11月の米大統領選で民主党から正式に指名されたカマラ・ハリス副大統領。

副大統領候補に選んだのは、中西部ミネソタ州のティム・ワルツ知事だった。

2人は6日、さっそく初の集会を、激戦州とされるペンシルベニア州フィラデルフィアで行なった。

共和党陣営はワルツ氏を新たな標的にし、「タンポン・ティム」と侮蔑している。この蔑称がネットで物議をかもしている。

ことの発端は、ワルツ氏が昨年、義務教育4〜12年生を対象に、生徒が無料で生理用品を利用できることを学校に義務付ける法案に署名したことだ。

民主党のサンドラ・ファイスト議員は当時、法案の提出にあたり、このように訴えていた。

「生理の貧困は、生徒が十分な教育を受ける能力に直接影響する、広範な問題です。月経中の生徒のうち10人に1人が、月経用品やリソースへのアクセス不足のために、月経期間中に学校を休んでいます」

これに対し共和党は、法案の「すべての月経中の生徒が利用できる製品でなければならない」という文言を問題視。

「すべての月経中の生徒」という表現には、トランスジェンダーやノンバイナリーの生徒も含まれると批判を展開していた。

同州の一部の共和党議員は、法案の文言を、男性トイレを除外する「女性用トイレ」のみの表現に変更を試みたが、失敗に終わっている。

米ニューヨーク・タイムズ紙によれば、共和党のトランプ大統領候補の広報担当であるキャロライン・レビット氏も法案を批判。

同氏はFoxニュースのなかで、ワルツ氏を「未成年者の性転換手術を支持している」「男性トイレに生理用品を置くことを支持し署名するのは、女性の健康を脅かす人物だ」と自論を展開した。

共和党の過激派団体は6日、Xに「男子トイレにタンポンを置くのを学校に義務づける法案に署名する。これほど奇妙なことはない」と投稿。

7日には、タンポンの外箱にワルツ氏の顔を貼り、ネタにした「ネットミーム」が拡散された。

TamponTimpic.twitter.com/eBPyEOSWPC

これらの投稿を受け、SNSではワルツ氏を擁護する声が上がっている。

Period poorness is a substantial thing - bookman miss schoolhouse because of lack of admission to catamenial products . As a former teacher , Walz understand how his impacts educational result , just like he know how hunger impact learning . This makes me an even bigger fan of Tampon Tim .

💬 「生理の貧困があるのは事実です。生理用品が手に入らず、学校を休む生徒はいます。元高校教師のワルツ氏は、生理の貧困が学習にどのような影響を与えるか理解しています。私はこのことで、もっとワルツ氏のファンになりました」

What am I missing ? Do you find free tampons weird ?

💬 「あれ、何か見落としたかな。無料のタンポンがあることがそんなに間違ってるのかな？」

Hygiene product being free and accessible in public school restrooms is now a bad matter to you citizenry ?

💬 「公立学校のトイレで生理用品が無料で手に入るのは、あなた方にとって何か不都合なことでもあるんですか？」

call Walz “ Tampon Tim ” for putting free tampons in bath for woman is not the unbalanced burn they think it is . He ’s a fable . He ’s an icon . And he IS the moment.pic.twitter.com/Sc7oda2R8s

💬 「『タンポン・ティム』という呼び方は、悪口でも言い得て妙でもない。彼はすごいことをやってのけたアイコン的な存在で、まさに"ときの人"なんだ」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：髙島海人