愛犬の心拍の情報から“こころの状態”を読み取り、5色に光って“きもち”を知らせてくれるコミュニケーションデバイス「イヌパシー」。実際に「おやつを食べた時」「散歩している時」などのシチュエーション別に試してみました 。
おやつを食べている時、散歩をしている時、抱っこをした時。ありとあらゆる時に愛犬が何を感じているのか、どんなことにストレスを感じているのか、その“こころの状態”を知りたいと思っている愛犬家の方は多いことでしょう 。
BuzzFeed編集部では愛犬の“こころの状態”がわかると話題のデバイス「イヌパシー」を使って、実際に愛犬のこころの状態を読み解けるのか挑戦してみることにしました 。
愛犬の心拍の情報から“こころの状態”を読み取り、5色に光って“きもち”を知らせてくれるコミュニケーションデバイス「イヌパシー」。実際に「おやつを食べた時」「散歩している時」などのシチュエーション別に試してみました。
今回協力してくれるのは、オフィスに遊びにきていた「ソアラ」くん。BuzzFeedスタッフの愛犬です 。
おやつを食べている時、散歩をしている時などのシチュエーション別に、イヌパシーを使ってソアラくんの“こころ”を覗いてみました 。
イヌパシーとは?
今回の調査に使用したのは、首輪型のデバイス「イヌパシー・カラー 」 。
愛犬の心拍を元に、リラックスしている時は緑色、興奮している時はオレンジ色、ハッピーな時はピンク色など、5色に光って愛犬の感情を知らせてくれます 。
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専用のアプリでも測定結果が確認できて、言葉を話すことができない愛犬とのコミュニケーションを視覚的にサポートしてくれます 。
スタッフの愛犬「ソアラ」くんについて
ソアラくんは2019年2月生まれの5歳、犬種はイギリス原産の小型犬・ヨークシャーテリア(ヨーキー)。性格はとにかくやんちゃで、ちょっぴり内弁慶なところがあるのだとか …… 。
好きなものは噛めるもので、おやつでもおもちゃでもしっかりと噛めるものが大好きとのこと。苦手なものは自分のペースを崩されること、気が強めでマイペースなところがあるそうです 。
イヌパシーを開封&設定、実際に着けてみた!
まずはイヌパシーを開封していきます。かわいいパッケージの中にはイヌパシー本体とお留守番見守り用ホームステーション、スタートガイドとヘルプガイドが入っていました 。
お次は設定に挑戦。アプリの指示に従って愛犬の名前や体重などを入力し、デバイス本体とペアリングすれば設定終了です。設定は日頃からスマホやアプリを使っている人であれば、特に難しい点はなさそうでした 。
設定後は愛犬の首元、前側にデバイスが位置するようにベルトを着けて … … これで愛犬の“こころ”を読み解く準備は完了です !
ソアラくんは体重2kgと小柄なワンコなので、イヌパシーのデバイスがちょっぴり大きめに見えるかもしれません 。
しかしデバイスの重量が約18gと軽量であるためか、特に重そうにしている、苦しそうにしているといった感じはありませんでした 。
なおイヌパシー用の首輪ベルトはヨーキーやチワワなどの超小型犬向けのSSから、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーなどの大型犬向けのLサイズまで4種類用意されています 。
愛犬の体の大きさに合わせて選べるのは、うれしいポイントですね 。
また「ホームステーション」を使うと、留守中の愛犬の様子が遠隔でも確認できるようになります 。
仕事中や外出中に愛犬の様子が気になる方は、イヌパシーと同時にホームステーションも導入すると、より安心して過ごすことができそうです 。
なおホームステーションを使用しない場合は愛犬の心拍データグラフは随時更新されないものの、取得したデータがすぐに消えることはないとのこと 。
留守中の愛犬の心拍データはイヌパシーに直接保存されており、1~2日の外出であればホームステーションがなくても帰宅後にイヌパシーとスマホを接続し、留守中のデータを確認することができるそうです 。
実際にイヌパシーを使ってみた!
イヌパシーを装着したソアラくんにさまざまな体験をしてもらい、シチュエーション別にその表情や行動、イヌパシーの光り方やアプリで表示されるグラフなどを見てみました 。
さて、今回の調査ではどんなことがわかるでしょうか ?
いつものおやつをあげた時
まずはいつも食べているという、一口サイズのジャーキーやチーズなどのおやつをあげてみました 。
いつものおやつだと気付き、伏せをして待っている間のデバイスは「集中」の水色に。そして食べた瞬間は「ハッピー」のピンク色が出ましたが、ピンク色に光ったのは本当に一瞬で、すぐに「興奮」のオレンジ色になっていました 。
考えてみると人間もおいしいおやつを食べた瞬間はハッピーになるけれど、その感情はあまり長続きしないことが多いもの 。
すぐに食べ終わってしまうおやつに対しては、愛犬も同じような感情を抱いているのかもしれません 。
カミカミおやつをあげた時
次は噛むことが大好きだというソアラくんに、牛皮でできた噛むおやつをあげてみることに 。
今回あげた牛皮ガムには鶏ササミのシートが巻きつけてあり、美味しさもプラスされています。そのおかげか、ソアラくんは驚くほど夢中になって噛みはじめました 。
最初はササミ部分をかじっていて、スタッフ的にはササミ部分を食べたら終わりかな?と思っていたとのこと 。
しかし意外にもソアラくんはササミ部分がなくなった後も夢中になってガムを噛んだり、引っ張ったりと長時間集中してガムを楽しんでいました 。
牛皮ガムを食べている間は「集中」の水色が特に多く、ときおり「興奮」のオレンジや「ハッピー」のピンク色が出ていました 。
また食べ終わった後は満足したのか、「リラックス」の緑色が出るように。噛むことでリラックスできるのなら、ストレス発散にもよさそうです 。
これだけ夢中になって食べてくれる姿を見ると、日頃のおやつのラインアップに入れたくなりますね !
なお愛犬の感情はデバイスの光り方のほか、アプリでもリアルタイムに確認することができます 。
散歩をした時
この日はちょっぴり秋を感じる涼しい天気だったため、おやつの後は飼い主のスタッフとソアラくん、筆者で散歩に行ってみることにしました 。
普段からお出かけやお散歩が大好きというソアラくん。初めて歩く街並みに「興奮」のオレンジ色や「集中」の水色がよく出ていましたが、立ち止まりスタッフを見上げる時は「ハッピー」のピンク色が見えていました 。
スタッフによると、実はソアラくんはあまり抱っこが好きではないとのこと 。
しかし散歩中に立ち止まったソアラくんをスタッフが抱っこしたところ、全く抵抗することなく大人しく抱き上げられたのです。さらに表情はうれしそうで、デバイスは「ハッピー」のピンク色に光っていました 。
その後室内に戻り、試しにもう一度抱っこしてみようとするとソアラくんはさりげなく逃げてしまいました。この時のイヌパシーは「興奮」のオレンジ色に光っていて、散歩中に抱っこされた時とは全く違う反応を示していたことが印象深かったです 。
どうやらちょっぴりマイペースだというソアラくんは、自分がして欲しいタイミングで抱っこされることは好きだけれど、自分が望まないタイミングで抱っこされることは好きではない様子 。
同じ抱っこという動作でも、タイミングによって愛犬の感情や受け取り方はさまざまだということがよくわかる結果となりました 。
余談:実家の猫ちゃんと会ってみたら……
スタッフが休日にイヌパシーを着けたソアラくんを実家に連れて帰り、実家で飼っている猫ちゃんと対面させたそうです 。
すると「ハッピー」のピンク色が出て、ソアラくんが猫ちゃんと会えてハッピーだと思っていることがわかったのだとか 。
2匹は月に1~2回ほど会う仲で、ケンカらしいケンカはしないもの、ポジティブな感情があるとは思っていなかったそう。この結果はとても意外だったようです 。
・・・・・・愛犬のこころの状態を読み取り、飼い主に教えてくれるデバイス・イヌパシー 。
今回イヌパシーを使った調査では同じおやつでもあげる物の硬さや性質によって、また同じ抱っこでも時と場合によって、愛犬のこころの変化が全く異なることがよくわかりました 。
また犬にとって「噛む行為」は本能的なものであり、噛むこと=夢中になれること、幸せなことなのだとも感じました 。
牛皮ガムのような噛むおやつは飼い主にとっては大切なものを壊されることなく、愛犬にとっては怒られることなく、「噛みたい!」という本能を満たすことができるすてきなアイテム 。
日頃からおやつに取り入れると、飼い主さんも愛犬もよりハッピーに過ごせるかもしれません 。
なおこの日のソアラくんのこころの変化を見てみたところ、集中の数値が最も高く、ハッピー、ストレスと続く形になっていました 。
スタッフ的には愛犬が慣れない場所、はじめて会う人たちに囲まれてどうなるかと心配していた部分もあったそうですが、意外と楽しんでくれていたようです。ソアラくん、1日お疲れ様でした&ありがとうございました !