米ミシガン州の黒人男性が、採用をめぐって「人種差別行為があった」として同州の高級ホテルを相手取り訴訟を起こしている。本名の「ドワイト・ジャクソン」で履歴書を出したところ不採用だったが、名前を変えて再度送ったところ、面接の申し出があったという 。

米ミシガン州の黒人男性が、採用をめぐって「人種差別行為があった」として、デトロイトのホテルを相手取り訴訟を起こしている 。

CNNによると、ドワイト・ジャクソンさんは2024年1月から4月にかけ、高級ホテル「シノラホテル」での複数の仕事にそれぞれ応募した。しかし、選考に通らなかった 。

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米ミシガン州の黒人男性が、採用をめぐって「人種差別行為があった」として同州の高級ホテルを相手取り訴訟を起こしている。本名の「ドワイト・ジャクソン」で履歴書を出したところ不採用だったが、名前を変えて再度送ったところ、面接の申し出があったという。

その後、白人らしい名前の「ジョン・ゼブロウスキー」と履歴書の名前を変えて再び応募したところ、ホテル側から面接の申し出があったという 。

A Black man got a line interview after he alter the name on his curriculum vitae from " Dwight Jackson " to " John Jebrowski . " Now , he ’s sue for discriminationhttps://t.co/CLP6zz5pRVpic.twitter.com/gi6aEjiuln

ジャクソンさんは面接で正体を明かし、「伝統的なアフリカ系アメリカ人の名前だったから、初めは面接に通らなかったのでは」と意見を伝えた。面接の結果は、不採用だった 。

店内の棚のミルク粉製品を指す腕の様子。棚にはSimilacやKabritaの製品が並ぶ。上部には映像記録の時間が表示されている(2024-06-15)。

ジャクソンさんを担当するジョン・マルコ弁護士は、雇用における人種差別は珍しくないと話す 。

「 特にマイノリティ人種の響きを持つ名前から判断して、採用から外すケースを多く見てきました 」

ところが、名前による差別があったかどうか証明するのは非常に困難で、証拠不十分のため、状況の改善に難航しているという 。

機内で荷物を取り出そうとする複数の乗客。半袖の男性、金髪の女性が映っている。

シノラホテルが所属するサービス業団体「セージ・ホスピタリティ・グループ」は、ジャクソンさんの主張を「根拠がない」「重大な矛盾がある」と跳ね返した 。

訴訟前、ジャクソンさんが応募した4つのポジションのうち、3つで黒人を採用済みだったと説明している 。

シノラホテルを2023年に開業して以来、「新規雇用者の78%以上が有色人種を自認しており、そのうち66%が黒人またはアフリカ系アメリカ人だ」とダニエル・デル・オルモ代表は主張した 。

女性がアンダーアーマーショーツと首にメダルを着け、ギネス世界記録証明書を持って微笑んでいる。「Be Your Authentic Self!」とのテキスト。

マルコ弁護士は、ジャクソンさんが訴訟を起こした意図について、次のように述べた 。

「 シノラホテルだけ、もしくはデトロイトやミシガン州に限った話としてではなく、全米で起こっている同様の問題に光を当てたいのです 。 同じことが他の誰にも起こらないように 」

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