麻雀の役を覚えたいという妻のために、電子工作が得意な夫が麻雀特訓マシン『一丁和了(いっちょうあがり)』を作成。SNSで「商品化して欲しい」という声が多数寄せられています 。
有名な卓上ゲームなのに、いざルールを覚えようとすると役が多くて複雑な「麻雀」。ゲーム感覚で麻雀の役を覚えられたら楽なのに … … と思った人も多いのではないでしょうか 。
そんな麻雀を始めたばかりの妻のために、夫が作成した「麻雀特訓マシン」が話題です 。
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雀魂始めてから「なかなか役覚えられないよー」と嘆いていたら旦那様さんが特訓マシーン作ってくれましたhttps://t.co / oXqtBb3qh3pic.twitter.com / hkZLx2RJ2F
この麻雀特訓マシンの名前は『一丁和了(いっちょうあがり)』。ゲームハンドメイド系VTuberの餅丸ぬいさん(@mochimarunui)のために、夫である立体クラフターのBBコリー(@BitBlt_Korry)さんが手掛けたものです 。
オンライン対戦麻雀ゲーム『雀魂』を始めた餅丸さんのために、BBコリーさんが制作されました 。
7月29日、テストプレイ中の動画をX(旧Twitter)に投稿すると、約7.1万件の「いいね」が集まりました 。
特訓マシンには実際の麻雀牌が組み込まれており、ボタンのように押すことが可能。条件に沿って牌を組み合わせ、指示された通りの役を作るクイズ形式のゲームになっています 。
牌は一切加工をしておらずボタンの上に置いているだけなので、マシンを使わない時は普通に卓麻雀も可能です!pic.twitter.com/7nEM2IUJHy
麻雀牌はボタンの上に置かれているだけなので、取り外してから実際の麻雀で使えるというのも面白い仕組みです 。
難易度は3段階用意されており、制作者さんによると動画のテストプレイは難易度1「指定された役を含む形を作る」もの、難易度2は「指定された役と完全一致の形をつくる」ものとなっており、難易度3は「指定された役と点数が完全一致」することで正解となります 。
役を覚えるだけではなく、段階を踏んで点数まで計算できるように考えられていますね 。
選べる難易度pic.twitter.com/IQMDXn0l7 T
世界に1つしかない専用の特訓マシンに、SNSでは
💬 「 これ、実際の牌を使っているところがミソですね 」
💬 「 役は覚えているけど、面白そうだからやりたいw 」
💬 「 これ商品化できるのでは …… ! ? 」
💬 「 これは麻雀既に出来る人でも欲しい 」
など、麻雀を覚えている人からも遊んでみたいという声や、「商品化して欲しい」という声も多数寄せられていました 。
制作の経緯が気になったBuzzFeed編集部は、BBコリーさんと餅丸ぬいさんに詳しいお話を伺いました
――『雀魂』を始めてから『一丁和了(いっちょうあがり)』を作ってもらうことになった経緯を教えてください 。
餅丸ぬいさん「先月、夫が実家の両親に挨拶に来てくれた時に雀魂を始め、しばらくしてから役が沢山あって覚えられないと嘆いていたらXの方で『リサイクルショップ麻雀牌を買った』とのポストを見かけて『おや … ?』となったのが今回の始まりです 」
ハードオフにて「500円!?安いじゃん!」と思って買ったけど、なにか様子がおかしい・・・pic.twitter.com/TOYZJv0KeW
――『一丁和了』の制作にかかった工数(日数、時間)や予算などを可能な範囲で構いませんので、教えてください 。
BBコリーさん「約3週間で製作し、予算は約1万円です 」
――最終的には、どのような完成形を目指して制作されたのでしょうか 。
BBコリーさん「お家でサッと取り出して楽しく遊べる装置を目指しております。そのため難易度を設定して飽きないようにしたり、形を箱状にして収納しやすくしたりしています 」
電子工作感が無さすぎるビジュアルになってきた。pic.twitter.com/S6Rh01m8YB
――『一丁和了』を作ってみた際のご感想をお聞きしてもよろしいでしょうか ?
BBコリーさん「思ったよりも麻雀の役の条件が複雑で、プログラムを組むのに苦戦しました。なお奥さんは 『 楽しく役を覚えられそうだけど、まだ(このクイズマシンを使っても役をすぐ覚えるのは)難しい』とのことです 」
餅丸ぬいさん「難易度別に『指定された役が入っていればOK』、『指定された役のみ作る』、『指定された役と点数を一致させる』のモードがあり楽しみながら役を覚える事ができています ! ちなみに、まだタンヤオ、チートイツ、トイトイホー位しか覚えられていませんが、ホンロウトウとスーカンツはそろそろ覚えられそうです 」
――BBコリーさんは、ほかにもパートナーの方のために電子工作を行うことがあるのでしょうか 。
餅丸ぬいさん「以前、東京駅のお土産売り場で赤べこを見た時に『赤べこを改造して、YESとNOで首を振ったら面白いよね』と言ったら後日、赤べこでMinecraftが遊べるマウスを作っていました ! 」
赤べこがマイクラをするコントローラーを作りました。pic.twitter.com/969LC4spIi
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要望に応えて電子工作で特別なマシンを作ってしまうBBコリーさんも、実際にマシンで役を覚えようとする餅丸ぬいさんも、素敵なご夫婦ですね 。
なお、今回紹介した麻雀特訓マシン『一丁和了』は「M5Stack Japan Creativity Contest 2024」にも応募したとのことで、そちらでは開発素材やシステム構成などの説明が書かれています 。
直近では、8/4(日)開催の「Vket Real 2024 Summer秋葉原」でも展示されるそうなので、実際に触ってみたい方はそちらでどうぞ !
BuzzFeed編集部では、過去に「手をかざすと動いてアイテムを展開させる裁縫箱」の記事でも、BBコリーさんの発明品を紹介しています 。