韓国の大人気グループ東方神起の元メンバー、ジェジュンが、最新アルバム『FLOWER GARDEN』に込めた想いを語った 。

この記事は、Sofia Saysonの取材記事をBuzzFeed Japanが翻訳・編集しました 。

東方神起の元メンバーであるキム・ジェジュンが、昨年10年ぶりにファン待望の韓国芸能界復帰を果たした 。

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デビュー20周年を記念して制作された4thフルアルバム『FLOWER GARDEN』は、リスナーを“飽きさせない”楽曲が詰まっている 。

アルバムは、CDでしか聴けない「201208」を含む全14曲の構成。収録曲「Dopamine」は、日本のギタリストMIYAVIとのコラボ曲だ。他にも豪華アーティストとのコラボ曲が収録されている 。

ジェジュンは音楽活動の他に昨年、未来のアーティストにより良い環境を提供するため、自身の会社iNKODEを設立した。アルバムを通して、長い間待ってくれたファンに、感謝の気持ちを伝えたいという 。

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BuzzFeedは、大活躍のジェジュンに話を聞いた 。

——アルバムのリリースおめでとうございます!タイトル曲が「Glorious Day(栄光の日)」ですが、今日はジェジュンさんにとってどんな日か教えていただけますか?

ジェジュン:今日も私にとっては輝かしい1日です。今日があることに、感謝しています 。

ーー音楽のみならず、さまざまな場所でご活躍されていますが、復帰後にプレッシャーを感じたことは?

ジェジュン:まず活発に活動ができることに、感謝しています。たくさんの仕事に携わることができ、本当に嬉しいです 。

さまざまな場所で活動できることがとても嬉しくて … 。復帰後も、あまりプレッシャーを感じませんでしたね 。

この1年間はすばらしい年でしたが、ファンへの感謝の気持ちを“お返し”するには、時間が足りないような気もします 。

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また、音楽番組への出演回数が少なかったことも心残りですかね 。

自分の気持ち、感謝の気持ち、ファンの皆さんへの愛情を表現する時間が、いつも足りない。そう感じています 。

——アルバム名『FLOWER GARDEN』に込められた意味を教えてください。

ジェジュン:同アルバムでは、ファンの皆さんを「flowers(花)」に例えています。私からの愛と感謝の気持ちを「花」で伝えたかったんです 。

一輪一輪の花は、私の歩んできた道のりの「一歩一歩」を表しています。これまで歩んできた、20年間の道のりです 。

このタイトルは、ファンの皆さんへの愛、そして皆さんからの私への愛を表しています 。

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すべてを合わせると、この20年間で集まったすべての花が、お花畑になる。愛を花に見立てたんです 。

大切な人にも、お花をあげますよね。ファンの皆さんへの愛情、そして皆さんからこれまでに受け取った愛情を表現するために、花を使いたかった 。

『 FLOWER GARDEN』では、愛にはさまざまな色やかたちがあることも表しています。人と分かち合う愛の大きさは、人それぞれだから 。

木製の柵に手をかけ、芝生の上に膝をついている男性が写っています(名前は不明)。カジュアルなチェックシャツとダメージジーンズを着用しています。

この幸せな花畑は、私のキャリアとこれまでの道のりを表現するために集まったもの。このアルバムが特別なのは、今までの20年間という道のりを一緒に分かち合い、一緒に楽しむことができるファンがいるからです 。

——アルバムにはCDのみで聴ける曲を含めて、14曲収録されていますが、選曲のプロセスを教えてください。アルバムの出来は満足のいくものになりましたか?

ジェジュン:このアルバムには、とても満足しています 。

アイドルグループとしてデビューして20年、これだけのアルバムをリリースするのは簡単なことではないと思います。特にこのアルバムはフルアルバムなので、多くの人ができることではありません 。

このアルバムにはとても満足していて、リリースする機会をいただいたことに、とても感謝しています 。

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このアルバムには14曲収録しました。ファンの皆さんが私と一緒にアルバムを楽しんでくれていて、とても幸せです。そのおかげで、このアルバムがより特別なものになりました 。

このアルバムを一言で表すのはとても難しいですが、「flower(花)」という言葉がぴったりだと思います 。

何か良いことが起きたとき、誰かに感謝をしたいとき、もしくは何かのお祝いをしたいとき、私たちは花を贈り合います 。

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でもそれぞれの出来事によって、必要なお花の種類やかたち、色は違います。それは、私たちの感情の違いを表していると思う 。

物語や人生の旅路の中でハッピーエンドを迎えるとき、その幸せな瞬間を祝うときには、花が必要。このアルバムにはそんな「花」の意味が込められています 。

——日本のギタリストMIYAVIさんとのコラボ曲「Dopamine」についてお聞きしたいです。実際にコラボしてみて、いかがでしたか?

ジェジュン:実は、私からMIYAVIさんに連絡したんです。コラボする前から、どうやって取り組むか、どうやったら実現できるのかについて、たくさん話し合いました 。

MIYAVIさんが制作した曲を使うのか、MIYAVIさんはギターを弾くだけなのか、もしくは2人で歌うのかについての話し合いを重ねました 。

このコラボレーションを実現させるために、それぞれが思い描いていたアプローチが違ったので、2人が納得いくまで時間がかかりました。「Dopamine」のアレンジは、4回くらいやり直したと思います 。

レイ・チャンのアルバム「PSYCHIC」のカバー。レイ・チャンがチェーンネックレスを付け、フードをかぶっている。

曲を完成させるのはすごく大変でしたし、とても時間がかかりましたが、最終的にはとてもユニークな曲を作ることができました 。

それぞれのアーティストとしての個性や特徴を、上手く表現できました。このコラボレーションを実現でき、とても嬉しいです 。

この曲をMIYAVIさんと一緒に、ステージで披露できる日を楽しみにしています 。

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——次にムンビョルさんとのコラボ曲について聞かせてください。ご自身のYouTube番組『JaeFriends』に、ムンビョルさんがゲスト出演したのがきっかけだったとか?

ジェジュン:そうです。ムンビョルさんが『JaeFriends』にゲスト出演してくれた後に、コラボしようという話になりました 。

コラボする上で、ムンビョルさんはとても積極的にた動いてくださったので、とても感謝しています。歌詞の制作、そしてラップの制作にも携わってくれました 。

完成した曲にとても満足していますし、ムンビョルさんとコラボできたことがとても嬉しいです 。

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——YouTube番組『JaeFriends』についてお聞きします。特に回は思い出に残っているゲスト、エピソードはありますか?

ジェジュン:正直に言うと、どのゲストとの撮影もとても楽しかったです。すべてのエピソードがお気に入りで、すばらしい思い出です 。

——昨年の記者会見で、夢を持つ未来のアーティストのために「良い環境を作りたい」という目標をおっしゃっていましたね。ご自身で会社も経営されていますが、目標を実現するために心がけていることは?

ジェジュン:経営は簡単でありません。会社全体の経営となると、なおさら。私の場合、経営以外の活動も行っているので、とても難しいです 。

たくさんの課題や困難にぶつかることがあります。私にとって、この会社でいちばん重要なことは、未来のための計画をすること。将来を見据えて、ビジネスの基礎をできるだけしっかりと築き上げたいんです 。

私の会社に所属しているアーティスト全員が、良い環境下で働けるよう、全力を尽くしています。全員が素晴らしい宣伝活動ができ、自由に感じ、オープンに話せ、そしてコミュニケーションを取ることができる環境を目指しています 。

誰もが頼れる、社名を聞けばすぐに信用してもらえるような、そんな会社にしようと頑張っているんです 。

そのためには、会社の最初の所属アーティストである「私」の活動で証明していくしかないと思っています。経営者としての視点とアーティストとしての視点の両方を理解している私だからこそできる、環境をつくっていきたいです 。

今はまだ挑戦している段階です。大変なことも多いですが、精一杯頑張っています。皆さん、私の新しい挑戦を応援してください !

——応援しています!芸歴20年になるジェジュンさんですが、アーティストとしてのいちばんの学びや、気づきは何ですか?また、アイドルグループのプロデュースも手掛けられていますが、未来のアーティストに対してアドバイスはありますか?

ジェジュン:これまでアーティストとしていちばん学んだことは、1人では何もできないということです。才能は、アーティストそしてミュージシャンとして大切です 。

でもそれ以上に大切なこともあります。自分の才能を発揮できる場所、そのプロセスを助けてくれる人たち、そしてパフォーマンスを楽しんでくれるファンは必要不可欠です 。

すべての要素がとても大事なんです。応援してくれる周りの人たちに対して謙虚に、そしていつも感謝の気持ちを忘れないことがとても大切です 。

他に学んだことは、成長する過程を楽しむこと、そして変化は必ず起こるということですかね 。

あとは、人生で大胆な決断をするときは、リスクを考えて慎重になる必要がある。周りとのコミュニケーションが大事なんです 。

会社を設立し、ジュニアグループと新しいアーティストを育てる私にとって、会社とアーティスト間のコミュニケーションこそが鍵だと学びました 。

実は自分の会社を設立した1〜2年前までは、コミュニケーションの重要性に気がついていなかったんです。私はアーティストでもあり、ビジネスパーソンでもあるので、会社に所属しているアーティストを子どものように扱わないことがとても大切だと学びました 。

アーティストが会社のことを「あまりよく知らない存在」として考え、何か警戒しているのであれば、それもダメだと思います 。

アーティストのためには、たまには一歩下がることも大事です。お互いの折り合い点を見つけ、コミュニケーションを取り続ける。そしてオープンに議論することは常に必要です 。

——今の回答は必ず、将来のアーティストのためになると思います!最後に、日本のファンの皆さんへメッセージをお願いします。

ジェジュン:まずはじめに今日はインタビューの機会をくださって、ありがとうございました!いいインタビューにできたか、正直に話せたかわかりません。でも読者の皆さんが、私のインタビューを楽しんでくれるよう切に願っています 。

アーティスト活動のほとんどの時間を日本で過ごしたので、日本は私にとって特別な場所です 。

日本のファンの皆さんは、常に変わらぬ愛とサポートをくれました。そんな愛とサポートに、感謝の気持ちでいっぱいです 。

これからもっとアルバムを出して、コンサートにも出演します。もっと多くの活動にも参加するので、私のこれからの挑戦に注目してください 。

本当にありがとうございました !

独占インタビュー記事🎤