人知を超えた怪物や怪現象 … … 人を怖がらせるのを目的とした作品群としておなじみのホラー映画。しかし、世の中には「ホラー映画じゃないのに怖い!」という名作たちも存在するのです 。

人知を超えた怪物や怪現象 … … 、人を怖がらせるのを目的とした作品群としておなじみのホラー映画。しかし、世の中には「ホラー映画じゃないのに怖い!」という名作たちも存在するのです 。

『帰ってきたヒトラー』(2015)

【 あらすじ 】

第二次世界大戦末期、自ら命を絶った独裁者“アドルフ・ヒトラー”が目を覚ますと、そこは2014年のベルリンだった。自殺直前の記憶がないヒトラーは、現地のテレビ局に“モノマネ芸人”と勘違いされ、テレビに出演。ヒトラー風の格好で世相を切るという“芸風”とチャーミングだけど芯の通った人柄は、瞬く間に人気を集める。彼がモノマネ芸人ではなく、本物のヒトラーだとは誰も気づかずに …… 。

【 おすすめポイント 】

映画『帰ってきたヒトラー』(DVD)

ギャガ公式チャンネル / Viayoutube.com

現代に蘇ったヒトラーは、歴史上で語られるような残虐非道さは感じさせず、優しくユーモアのあってどこかコミカルな人物。セリフや演出も相まって、劇中の登場人物たちのようにだんだんと“帰ってきたヒトラー”に惹かれてしまうかもしれません。しかし、ヒトラーがヒトラーたる所以は、物語の終盤で体感することになるでしょう。画面越しの私達ですら騙してしまうようなラストには背筋が凍ります 。

【予告編】

【 監督・キャスト 】

監督:デヴィッド・ヴェンド

出演:オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、クリストフ・マリア・ヘルプスト

映画『プライベート・ライアン』(DVD)

【 Amazon Prime Videoでの評価 : 4.4/ 5 】

💬 「 喜劇と悲劇が紙一重と感じる作品です。ドキュメント部分と『演出』部分が交互に混在して、『笑顔』が引きつる怖さを感じます。観て損はないです 。 」

💬 「 ヒトラーは筋が通った知性を持つ魅力的な人物に見えてくる。何となくカワイイし。ここが怖い 」

映画『ファーザー』(DVD)

💬 「 クライマックスに向けてメッセージ性が強いように感じました。最後の1分くらいは 『 あぁ … … 早くみんな気付いてよ』と言いたくなる。でも他人事じゃないのがさらに怖いです 」

( Amazonカスタマーレビューより )

【 主な配信中サービス(2024年7月16日時点 ) 】

シルエットが重なる手の影

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不気味な女性

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『プライベート・ライアン』(1998)

第二次世界大戦中、フランス北部へと乗り込む「ノルマンディー上陸作戦」を成功させたアメリカ軍。激戦の上陸作戦の最中、一人の若き二等兵が敵地で行方不明になってしまったとの報せを受ける。ミラー大尉は上陸作戦を遂行した中隊から、生え抜きの6人の兵士を率いて、生死も分からない一人の兵士を救うための決死行へと繰り出す …… 。

血で染まる海岸、飛び散る血液に内蔵、あたりに響く悲鳴と爆音 … … 。前半30分前後の凄惨極まるノルマンディー上陸作戦の映像は、虚しさすら感じる恐怖を味わわせてくれます。戦場には、勇壮な音楽も英雄も存在しません。ただ若者が命を散らしていく戦争の恐ろしさがありありと伝わってくる映像と演出はトラウマになる人がいるのも納得です 。

監督:スティーブン スピルバーグ

人物がビデオカメラを持って撮影しているシーン。風景の一部がぼやけて背景に見える。

出演:トム ハンクス、エドワード バーンズ、バリー ペッパー

【 Amazon Prime Videoでの評価 : 4.6/ 5 】

💬 「 銃弾一発で殉していく兵士の姿を、自分が兵士で戦場にいるかのようなカメラワークの中で見ていると、目の前の命がここまで一瞬でなくなるのかという切ない感情になります。そして、自分も戦場の中では一瞬の命なのだと思うと、命を軽んじる苦しくて怖くて戦争を憎みたくなります 」

映画を見ながらビックリする女性

💬 「 吹き飛ぶ体、内臓、血しぶき、とにかく生々しい … リアル … 確かに戦場の怖さ、恐ろしさがそこにはあったんです。今まで見てきた創作物で最も価値のある20分だったと明言します 」

💬 「 見る人の心を揺さぶり、自分の生き方を(良い意味で)考えさせられます。音響はもちろん、画面の取り回しもとてもリアルです。特に最初の”ノルマンディー上陸作戦”のシーンは、肌触りが伝わってくるような怖い程のリアリズムがあります 」

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映像を見て涙を流す人物のイメージ画像(Getty Images)

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『ファーザー』(2020)

81歳、ロンドン在住の老人・アンソニー。一人暮らしを送るアンソニーにアンは介護人を手配するも拒絶してしまう。ある日、台所に見知らぬ男が立っていた。娘のアンとは10年以上前に結婚していると言い張る男は、ここはアンソニーの家ではなく自分の家だと主張する。呆然としたアンソニーの元に、一人の女性が帰宅。女性に見覚えがないアンソニーは「アンはどこだ?」と尋ねるが、女性は自身こそがアンだと言う。進行していく認知症の影響でアンソニーは現実と妄想の区別が付かなくなっていく …… 。

認知症の父とその娘の交流を描いた闘病記 … … ではなく、認知症で歪んでいく、記憶と時間の混濁を映像で表現した作品。第三者目線で真実を描きつつ、アンソニー視点では混濁したアンソニーにとっての現実を描き、認知が歪んでしまう恐怖を体感できる映画です 。

監督:フロリアン・ゼレール

出演:アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン、マーク・ゲイティス

【 Amazon Prime Videoでの評価 : 4.2/ 5 】

💬 「 認知症の介護に苦労する、、在り来たりな家族物ではないです。家族愛を描いただけの単調な内容でもない。ずっとサスペンススリラー物を見せられているような、静かな恐怖が続く、とても怖い映像でした 」

💬 「 認知症を扱った映画はいくつか観ていますが、どれも傍から観て可哀そうに …. となるものが、こちらは疑似体験ができる作品です。記憶がバラバラになり自分すら失っていくことの、恐怖。怖いですね 」

💬 「 途中、怖い怖い怖い怖い!って声が出てしまった。第三者目線と本人目線が交差して、本人目線として映画を見ていたら本当に怖くなった 」

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えっこれ実話だったの ! ? 【 実はノンフィクションだったと知って衝撃を受けた映画】3選

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――以上、「ホラー映画じゃないのに異常に怖い映画」3本を紹介しました 。

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