8月23日から劇場公開され、話題沸騰中のホラー映画『サユリ』の魅力を紹介。見た後、体を鍛えたくなるような作品でした 。

8月23日から劇場公開され、話題沸騰中のホラー映画『サユリ 』 。

かなり怖く、目を背けたくなるシーンも多い同作ですが、上映中は客席から笑い声も聞こえてくるような“怖くて、笑える”大満足の内容でした。魅力をご紹介します 。

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8月23日から劇場公開され、話題沸騰中のホラー映画『サユリ』の魅力を紹介。見た後、体を鍛えたくなるような作品でした。

※この記事では、作品中盤の展開について若干のネタバレを交えて紹介しています。作品PVでも語られている内容ではありますが、劇場で驚きたい人はお気を付けください 。

『 サユリ』は、『貞子VS伽椰子』『カルト』『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』などの作品で知られる白石晃士監督が、『ハイスコアガール』『でろでろ』などの作品を手掛ける押切蓮介さん原作の同名マンガを実写化した劇場作品です 。

内容は、ある家を中古で購入した幸せな家族が、引っ越してきた直後からさまざまな怪奇現象に襲われ、どんどんと不幸になっていってしまうというもの 。

メインビジュアル ©2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス

博報堂DY ミュージック&ピクチャーズ【Showgate】ch / Viayoutube.com

仲良く幸せな家族に次々と不幸が襲い掛かるシーンは、見ているだけなのにかなりメンタルがえぐられます。痛そうで過激なシーンも多く、対象年齢を決める映画倫理機構(映倫)では「R15」の制限区分を設けているため、そういった描写が苦手な人はご注意を(かわいそうなシーンが苦手な筆者は、序盤は結構辛かったです ) 。

しかし、中盤から物語は思わぬ方向に転がり始めます 。

非常に衝撃的な展開は、ホラー映画なのに思わず笑顔になってしまうかもしれません。実際に後半は映画館が笑いに包まれるシーンも多く存在していました 。

メイキング写真 ©2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス

劇場で驚きを体験したい人はぜひ劇場で。まだ見に行くか迷っているという人は、作品PVだけでもお試しあれ ! その先の展開が気になること間違いなしです 。

( ※この先、作品中盤のネタバレがあります。ご注意ください 。 )

作品PV

「祓って済ませるつもりはねぇ」残された家族の快進撃が始まる

作品PVでも紹介されていますが、実はこの作品、後半から少年漫画のような「怪異VS人間」のバトル展開に変貌します 。

しかも戦うのは、引っ越しの時には認知症の症状も見せていた高齢の「ばあちゃん(根岸季衣さん)」。家族をサユリに殺され、“覚醒”した祖母は、唯一残された孫の則雄(南出凌嘉さん)と共に戦うことを決意。「すっかり目が覚めてしもうたわい」「祓って済ませるつもりはねぇ」など、マネしたくなるような痛快なセリフが次々と飛び出し、怪異である「サユリ」に復讐を決意します 。

とにかく根岸季衣さんが熱演する「強すぎるばあちゃん」の強烈なキャラクター性と、作品全体のテーマでもある「人間側がオバケに対して一矢報いる邦画ホラー」(『サユリ 完全版』あとがきより)が新感覚で魅力的 。

メイキング写真 ©2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス

前半の暗くてじめじめとした内容を吹き飛ばすようなパワフルで“人間の強さ”を感じる怒涛の展開は、見た後少し元気になったような気がするほどです。筆者は視聴した次の日から早朝ランニングすることが日課になりました。いつかオバケと戦うことになっても、負けないようにしたいですね 。

また、原作と実写版でストーリーに大きな変更はないものの、怪異である「サユリ」のキャラクター性などは実写化の際にアレンジが加えられています 。

視聴後は原作が一冊にまとめられた『サユリ 完全版』を読んで、映画の展開と比較しながら読むのもおすすめ。しっとりとした独特の読後感は、実写版とはまた違った味わいの面白さと、生きる気力が湧いてくる感覚を楽しむことができます。もちろん漫画版でも「ばあちゃん」は最強ですよ !

『サユリ 完全版』Amazon販売ページより

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